セカンドライフは米リンデン・ラボが運営している3次元の仮想空間だった。利用者は会員登録(無料)するだけで「アバター」と呼ぶ自分の分身を置くことができた。アバターを操作して空間内を自由に動くことができた。
仮想空間でセミナー開催
投資相談室も
フジフューチャーズのコミッション営業社員は、仮想空間の発展性に着目した。セカンドライフの中に拠点を置いて、セミナーを開こうと考えた。投資相談室を設けることも計画した。商品先物取引の啓発を中心とした活動を準備した。商品先物取引の勧誘規制強化に対応した営業活動の手段として位置づけた。
ホームページ(HP)より双方向
セカンドライフには、以下のメリットがあった。
- 情報を一方的に提供するホームページ(HP)に比べて双方向のコミュニケーションが比較的簡単にできる。
- 多くの人と出会える。
- 訴求力が大きい。
営業活動の幅を広げる狙いだった。2007年中にも出店する予定だった。
アバターで人脈づくり
まずは、アバターが“人脈づくり”をした。2007年中に出店して本格的に営業開始する予定を立てた。
仮想空間では通常の手段では知り合えない人と出会える。潜在的な顧客に接するチャンスをつくるうえで、セカンドライフは大きな可能性がある。これから投資をしようと考えている若い世代を中心に、先物取引に親しんでもらうきっかけにしたいと考えた。
コミッション営業社員のサイトとリンク
またコミッション営業社員が開設しているホームぺージやWEBサイトと相互リンクさせる計画だった。銘柄説明や相場情報、チャートの勉強などはHPで提供していく方針だった。
インターネット上には商品先物関連のサイトは700以上もあるといわれる。セカンドライフへの出店は少なかった。実現すれば業界第1号となるとも言われた。